ホストにとってお酒は、売り上げやナンバー争いに関わる大切なものです。
一発逆転を狙える高額なお酒もありますが、むやみにお願いすると不信感を与えてしまうことも…。
また、ホストクラブには飾って楽しむお酒や特別な演出が伴うお酒まで様々なバリエーションがあります。
まずはホストクラブならではのお酒の種類を押さえて、売り上げアップを目指しましょう。
Contents
ホストクラブのお酒は誰が作る?
ホストクラブにおいて、お酒を作る仕事はヘルプが行います。
まずはお客様と担当ホストの邪魔をしないように、スマートに作る技術を身につけましょう。
また、基本的にお客様が注文したお酒はお客様と担当ホストのものなので、すすめられない限り飲むことはできません。
同じものを飲んでもよいと言われたり、ヘルプ用のお酒を別に注文してくれた場合は、きちんとお礼を言っていただきましょう。
ホストクラブならでは!お酒あれこれ
ホストクラブが提供するお酒には様々なものがあります。
基本的には定価の2~3倍以上の値段がつけられていますが、1本1,000円ほどの缶チューハイ・缶ビールや、シャンパンでも1本1万円ほどのものなど比較的リーズナブルなものもあります。
種類や値段だけでなく、独特の演出もたくさん。最初は戸惑うかもしれませんが、ホストクラブのスタンダードに慣れていきましょう。
今回は、そのなかでもホストクラブ特有のものをご紹介します。
シャンパン
ホストクラブといえばシャンパン!というイメージ通り、お店に置いてあるものは種類が豊富で、値段も1万円~数百万円まで幅広く存在します。
お酒は基本的にヘルプが用意するものですが、シャンパンには例外があります。
ホストクラブにとってシャンパンはその場を盛り上げる役割を持ったお酒で、バースデーやお店の周年イベントの際に注文されることが多いものです。
そのため、シャンパンは特別な演出を伴って提供されることが多く、自分のお客様とは関係のないところで注文されても駆けつけなければならない場合があります。
ここでは、そんなシャンパンにまつわる特別な演出をご紹介しましょう。
シャンパンコール
まずはホストクラブ名物のシャンパンコール。
シャンパンを注文したお客様のところにホストが集まってマイクパフォーマンスやダンスを披露します。
ちなみに、シャンパンコールができるシャンパンの値段は3万円以上としているお店が多いようです。
また、シャンパンの金額に応じて集まるホストの人数に差をつけている場合もあります(高額シャンパンの場合は店内の全ホスト、安いシャンパンであればその時どのテーブルにもついていないホストのみなど)。
お客様のテーブルでシャンパンを開けると音楽が流れ出すので、それに乗せてコールをします。
コールの定番とされる歌詞などもありますが、お店独自のものがあったり流行を取り入れた新しいものが生まれたりと変動が大きいので、事前に覚える必要はありません。
働くホストクラブが決まったら、先輩ホストにどんな時にどんなコールをするのか教えてもらいましょう。
自分のお客様がシャンパンを注文した場合は、コールの後にマイクでコメントをすることも多いです。
感謝の気持ちを伝えたり、お客様が喜ぶような言葉を贈ってあげると、次もまた注文しようという気持ちになってくれます。
お客様の気持ちに寄り添って、「シャンパンを注文してよかった!」と思ってもらえる素敵なひと時を演出しましょう。
シャンパンタワー
こちらも有名なシャンパンタワー。
積み上げられたたくさんのグラスにシャンパンを注いでいく豪華なパフォーマンスが人気です。
ちなみに、グラスを積み上げるのもホストの仕事というお店も多いですが、外部の業者を雇って準備してもらうところもあります。
シャンパンタワーの金額は、お酒の値段とタワーの段数によって変動します。
シャンパンの値段によってはタワーをお断りしなければならない場合もあるので注意しましょう。
タワー準備の関係上、事前にお客様から予算を聞いてお酒や段数を考えることもあります。
低いタワーでもシャンパン10本前後が必要なので、1度するだけでもかなり高額になることがわかりますよね。
お願いしてすぐ注文してもらえるものではないので、バースデーや出会って1周年記念など、なにかお祝いごとと絡めて提案してみるとよいでしょう。
オリシャン
オリシャンはオリジナルシャンパンの略で、その名の通りの特別なシャンパンのことです。
お店の名前やランキング上位のホストの顔写真がボトルに彫られたりラベルになったりしているものが多いようです。
金額は1本5万円ほどのものが多く、バースデーなどの特別なイベントの際にも作られます。
初めて自分のオリシャンを作った際には、特別感をアピールしてお客様に興味を持ってもらいましょう。
飾りボトル
ホストクラブには、飾りボトルと呼ばれるものがあります。
ガラスの靴やイルカなど、可愛い見た目のボトルに入ったお酒で、中身はリキュールやブランデーなど様々です。
飲むこともできますが、基本的にはテーブルに飾っておくために注文されます。
ホストにとってもお客様にとっても、そのテーブルでどのくらいのお酒が出ているかはステータスになります。
飾りボトルは見た目も華やかで楽しく、使った金額のアピールもできるため女性に大人気です。
注文した飾りボトルは次回以降来店の際にも再びテーブルに飾ることができますし、お店によってはお客様に持ち帰っていただくことも可能です。
飾りボトルはかなり上級者向けなので、初回のお客様や適度に楽しみたいお客様にはむやみにすすめないようにしましょう。
ホストのお給料とお酒の関係
ホストのお給料は、売り上げ金額が大きく影響する完全歩合制のところがほとんどです。
そのため、ホストクラブでは、いかにお客様にお金を使ってもらえるかが重要になってきます。
お客様との記念日を覚えておくなど特別感を演出すれば、高額なボトルやシャンパンタワーなどを注文してもらいやすくなります。
売り上げを伸ばすには、ひとりひとりのお客様のことを大切にする意識を持つことが重要です。
お酒が飲めないホストはどうしてる?
ホストにとってお酒の売り上げは大きなもの。
それでは、お酒を飲めないホストはどうしているのでしょう。
ホストといえばシャンパンの一気飲み!というような時代もありましたが、最近は「飲めない」ことをお店やお客様に公表しても働けるところが増えています。
ホストクラブにはソフトドリンクもありますし、飲まなくてもよい飾りボトルもあります。
「飲めない」ことを武器にして、お酒が苦手なお客様にアピールしてみてもよいでしょう。
ソフトドリンクはお酒に比べると単価が安いので、そういった意味で不利になることはもちろんあります。
ただ、お酒を飲むこと以上のアピールポイントを見つけることができれば、「飲める」ホストと勝負することも十分可能です。
「応援したい!」と思ってもらえれば、ホストであるあなたがお酒を飲めなくても高級ボトルを注文してくれるかもしれません。
お客様がOKしてくれれば、そのお酒はヘルプに飲んでもらうこともできます。
ホスト同士で協力し合って売り上げアップを目指しましょう。
お酒を理解して売り上げアップ!
ホストクラブのお酒にはたくさんの種類があります。
シャンパンコールや飾りボトルなど、ホストクラブならではの演出や飲む以外の目的を持ったお酒もあり、はじめは戸惑うことも多いでしょう。
高額なお酒を注文してもらえればそれだけ売り上げが伸びますが、そこに至るまでには努力が必要です。
お客様と良好な関係が築けていれば、バースデーイベントなどの「ここぞ!」という時に快く協力してくれるはず。
まずはホストクラブにおけるお酒のあれこれを理解して、効果的に売り上げにつなげていきましょう。
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